ときに水面を眺めながら

そんなに美しくもないし優しくもない人生

新しい風が吹く場所

f:id:cyancy:20200626162914j:plain

見た目は平凡。
中身は変態。
そんなおかしな私がWEBライターになってから、もう4年になる。

まあ
私をライターとして採用した経営者側も、当初は私に全く期待していなかったと思う。
そもそも私だって4年も続いてコラム連載まで始めちゃうとは思ってもみなかった。 

 

以前は、ハンドメイド作家として1人で活動する仕事が気楽で気に入っていた。
仕入れも製作も販売も自分の予定に合わせて進めることができるし、お客さんに自分の作品を選んでもらって・使ってもらえるのは本当に嬉しい。

基本的にお客さんと自分だけで完結する、1:1という関係もわかりやすくていい。
ときには嫌なこともあるけど、やりがいもあるし、それなりの収入も得てきた。

そう、仕事は全て自分の世界の中にキチンと収まってくれる。 

そんなコンパクトで居心地の良い自分の世界で仕事をしてきた私が、ある日WEBライターになるのだから、人生ってわからないなぁ。

f:id:cyancy:20200626163025j:plain

WEBライターとして他のスタッフとチームを組んで作り上げていく仕事は、何でも1人でやってきた私にとって新鮮そのもの。

イメージと方向性を決定する人、商品への専門知識のある人、イメージに沿った文章を書く人(私のこと)、ネット担当の人、チームをまとめて指揮をとる人…。

それぞれが違う視点を持っているから、ときに意外な方向からの意見や提案があって勉強になるし純粋に面白いんだよね。

多面的、多様性、どういう言葉が的確なのかわからないけれど、
今まで自分になかった視点を少しずつ体内に内包していって自分の世界を再構築しているような感じ。

 

もちろん関わる人が多ければ仕事は大きくなるし、仕事のスケールが大きくなれば動くおカネも桁違いになる。
結果を出さなければいけないプレッシャーも少しはあるかな。

でもこの責任感も緊張感も、1人で完結させる仕事とは違った魅力だと思っている。
期待やプレッシャーに簡単に潰れちゃうような臆病な心は、もう捨ててしまったの。

f:id:cyancy:20200626163320j:plain

チームは私を除いて精鋭ぞろいなのだが、それぞれ担当分野が違う。

私が今まで生きてきた世界では、こんな精鋭の人たちと自分が肩を並べて仕事をするなんてことはあり得なかった。
私もまた、自分の分野での精鋭となることを求められているのだろう。

平凡な変態オバサンには荷が重いことだが、ありがたいことに先方が私に期待してくれているのだから、やるしかない。  

 

新しい人と仕事にめぐり合えて、私の世界はほんの少し広がった。

日々の不満を面白おかしくブログにぶちまけていた頃と私は何一つ変わっていないのだけど
人生は、身を置く場所を少し変えただけで新しい風が吹くみたいだ。

あなたは今、どんな風に吹かれているのだろう。