画像:Rosa_Mundi
WEBライターの仕事が忙しくなってきたあたりから、なぜか舅と姑は私の仕事に興味津々だ。
ただただ暇を持て余している老後を送っているので、根掘り葉掘りほじくり返して「暇つぶし」したいのだと思う。
特に姑はおしゃべりな方で、自分を大きく見せたくて話を盛りに盛ってしまうので注意が必要だ。しかも考えなしに行動する。
私がハンドメイド作家をやっていた時も本当にひどかった。
私の屋号を勝手に使ってアチコチの販売サイトに登録したり、
話を大きくしたあまり引くに引けなくなって、無理な仕事を勝手に受けてしまうのだ。
私は過去何度も後始末に追われて膨大な時間を費やしている。
本人は良かれと思ってやっているので、なお手に追えない。
そんなわけで、
文章を納品しているショップの名前が知られると、ショップに電話をしたりメールを送って迷惑をかけることが予想されるので、絶対ショップの名前は教えていない。
あるとき、
「Webライターってのはいくら儲かるんだ」と突然舅が言い出して、あまりの不躾な言い方に驚いた。
私は個人事業主のため、基本的に契約とおカネの詳細は他人に漏らさないようにしている。私の信用にかかわる話なのだ。
しかし舅は続けて「Webライターは1文字1円で仕事するって言ってたぞ」と言い出したので、思わず眉をしかめてしまった。
「そんな安いカネで私は働かない。そんないい加減な作り話を誰から聞いたのか」と珍しく私もキツい口調になる。
失礼な話にはきちんと怒らないと、「お前は失礼なことを私に言ったのだ」ということが相手に伝わらない。
そもそも舅は他人に対する礼儀がまるでなっていない。
嫁は息子の付属品ではない。
私が怒るとバツが悪そうに舅が姑を見て、申し訳なさそうに姑がこちらを見たので、もはや呆れるよりほかにない。
私の仕事を暇つぶしの娯楽として消費するんじゃないよ
仕事もする気のない年寄りがWebライターの収入を聞いてどうするのか。
舅もWebライターになるとでもいうのか。
よし、こんど何か言われたら、そのように言い返そう。
「失礼な口を慎みなさいよ」としっかり教え込まなければいけない。
「老いては子に従え」というけれど、できれば素敵に歳を重ねたいと、常々私は思っている。
いつもは温かく見守って、いざというときにはさり気なくフォローしたり・縁の下の力持ちになれるような人になりたいと思うのだ。
しかし舅姑を見ていると
素敵に歳を重ねるのは、難しそうだ。
さあ、私も肝に銘じよう。
息子の嫁は他人だ。絶対に口をだしてはいけない。
冒頭画像のバラはロサ・ムンディー。
ふわりと美しく咲くオールドローズです。
暮らしの道具箱「レトロ玉手箱」も併せてご覧ください。